国際科学力調査
県総合教育センター、研究員の仕事で読んだ。
富山県の小・中・高の各学校で実施されるアンケート用紙の項目に
世界平均値と比べる項目を加えたかったからである。
富山県は、全国学力調査で上位の成績を記録したが、
国際的に日本全体の学力が低ければ喜べない。
さて、TIMSS2007による、
日本のペーパーテストでの成績は世界の中で依然高位であった。
小学4年生は、1位シンガポール、2位台湾、3位香港、4位日本
中学2年生は、1位シンガポール、2位台湾、3位日本、4位韓国
ところが、関心・意欲面がぼろぼろな点は、2003年のTIMSSと大差ない印象をもった。
以下は、世界最下位(調査国中)のものばかりである。
小4 教師回答 理科を教える際、とてもよく準備ができたと感ずる教師の割合 23%
(分野別、生物と地学分野、どちらも世界最下位)
小4 教師回答 自校の学校文化の高さを感ずると答える教師の割合 4%
中2 生徒回答 理科を学ぶ価値があると答える生徒の割合 26%
中2 生徒回答 自信をもって理科を学んでいると答える生徒の割合 20%
中2 生徒回答 自信をもって理科を学んでいると答える女子生徒の割合 15%
中2 教師回答 他教師とほとんど協力活動をしないと答える理科教師の割合 42%
中2 教師回答 理科を教える際、とてもよく準備ができたと答える教師の割合 41%
中2 教師回答 教師の助けなく、生徒が自分で問題解決する授業時間の割合 5%
中2 教師回答 宿題を事後のディスカッションにだいたいいつも活用していると答える教師の割合 4%
その他、日本の授業では、世界平均よりも聴講型の時間が多い。(世界最長)
これらの調査によると、やはり日本の先生が忙しすぎるという根本の問題が浮かび上がってくる。
私達にできることは、
・身の回りのいろいろなことが科学によって便利になっていることを教えること
・教えた知識を身の回りの生活に結びつける援助を行うこと
・部活動指導など本務以外の時間を幾分教材研究の時間にシフトし、自信をもって理科を学べる子ども達を増やす授業をしていくこと
などではないか。
数学者で、大道芸人の顔ももつピーター・フランクルさんは、「日本人は部活動とアルバイトに時間をかけすぎる」「もっと自分の付加価値を高めることに時間を使うべきだ」と述べている。
過去記事:TIMSS 2003 International Science Report
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